みなさんは 「あいうべ体操」 という体操をご存じでしょうか。
「あいうえお」ではなく、「あいう“べ”」。少し不思議な名前ですよね。
あいうべ体操は、福岡県のみらいクリニック院長であり内科医の
今井一彰(いまい かずあき)先生が考案された、
口呼吸を鼻呼吸へと改善していくための、簡単な口と舌の体操です。
口呼吸は、実は体に大きな負担をかけています
呼吸は、生まれてから亡くなるまで一瞬も止まることなく続きます。
私たちは 1日におよそ2万回も呼吸をしています。
この呼吸が
●鼻から行われている「鼻呼吸」なのか
●口から行われている「口呼吸」なのか
その違いによって、体への影響は大きく変わってきます。
口呼吸が続くと、お口の中が乾燥しやすくなり、
むし歯・歯周病・口臭のリスクが高まるだけでなく、
免疫の働きや全身のバランスにも影響を及ぼすと考えられています。
あいうべ体操とは?
あいうべ体操は、
いつでも・どこでも・誰でもできるシンプルな体操です。
食後に10回、
1日30回(30セット)を目安に、地道に続けることで
舌の筋力(舌力)がつき、
自然と口を閉じていられるようになることを目指します。
口を閉じていられるということは、
自然に「鼻で呼吸ができている状態」につながります。
こんな方におすすめです
●気がつくと口が開いている
●なんとなく疲れやすい、だるい
●手軽に続けられる健康法を探している
●花粉症・喘息・アトピー性皮膚炎などのアレルギー症状がある
口呼吸を鼻呼吸へと改善していくことは、
さまざまな体調不良の「原因にアプローチすること」につながると考えられています。
あいうべ体操のやり方
あいうべ体操は、次の 4つの動作を順番に行います。
声は出しても出さなくても構いません。
①「あー」
口を大きく開きます(普段よりも大きめに)
②「いー」
口を大きく横に広げます(首に筋が張るくらいまで)
③「うー」
口を強く前に突き出します
④「ベー」
舌を前に突き出し、そのまま下へしっかり伸ばします
(あごの先をなめるようなイメージ)
この ①〜④を1セットとし、
1日30セットを目安に、毎日続けてみましょう。
真剣に行うと意外と疲れますので、
朝・昼・夜など 数回に分けて行うのもおすすめです。
入浴中に行うと続けやすいという方も多いです。
あいうべ体操で期待されること
あいうべ体操を継続することで、
自然に鼻呼吸が身につき、体の状態が整っていく方もいらっしゃいます。
これまでの臨床経験から
●アレルギー性疾患
●インフルエンザなどの呼吸器症状
●気分の落ち込みや慢性的な疲労感
●便秘やお腹の不調
などとの関連にも注目されています。
もちろん、すべての病気がこの体操だけで改善するわけではありません。
大切なのは、あいうべ体操を通じて
口呼吸を鼻呼吸に変えていくことです。
正しい呼吸を、毎日の習慣に
あいうべ体操は、
お金もかからず、特別な道具も必要ありません。
小さなお子さんからご高齢の方まで、
誰でも取り入れやすい健康習慣として、
今では日本だけでなく海外にも広がっています。
「呼吸を整えること」は、
体を整える第一歩です。
ぜひ今日から、無理のない範囲で始めてみてください。
医療法人社団 中野歯科医院
理事長 小笠原 延郎